ツッコミ待ちの「ゲームシステム」に終止符を

本日発売のPS2ソフト『月は切り裂く〜探偵 相楽恭一郎〜』が面白そうだ。異なった主人公を操作できるアドベンチュアゲームで、複数の視点で見ることによって事件の謎が解き明かされていく。とか見ると、セガサターン『街』が大好物な俺にはたまらない。「学園ソドム」風の触手がもりもり沸いてくる(ソドムに触手があるかどうかは知らない)そして、元来ハードボイルであるべき探偵物語が過剰萌え演出臭いところは大目に見てやろう。タフでなくてはブロガーではない。萌えでなくては生きられない
早速、公式サイトを舐めるように見ていた。どうやらこのゲームは「ゲームシステム」が重要らしい。(「システム解説」を参照されたし)「パラレルキャラクターシステム 」は前述の複数主人公視点で展開される物語についてのシステムのことであり、各主人公の行動によってストーリーが変わってくるらしい。『街』でいうと、選択肢Aでダンカンが転がったレモンを追いかけたが為に、北陽のデブは「ロボットパルタ」風のメカに変身してお空へ飛んでバッドエンドなのだ。
「オンデマンドオムニバスストーリー」というシステムは、全5話構成のストーリーのプレイする順番をプレイヤーが任意に選択できるというものらしい。そして、「選択順により、使用できるサブキャラクターも変化し、集められる手がかりや、最終章の5話の内容も変化します。」とある。まさにオンデマンド。相当「がなり」ってる。よくわからん。
そして「恋愛要素と幅の広いストーリー展開 」これは興味ない。
次に「マップシステム」なんと移動の際にはマップが参照できるらしい。すごい。相当「マッピ」ってる。床のバネで30歳のネズミが跳ねてる。
おまけに「人物ファイルシステム」「ゲーム中に出会った人物の情報を閲覧できる」らしい。イマい。そんなシステムかつて誰も思いつかなかった。これぞコミュニケーションのデータベース化。相当「動物化」してる。タコツボってる。
そしてトドメにこのゲームで一番重要なゲームシステムであるところの「テンキー入力システム」これは深く理解する為に全文引用をしよう。

テンキー入力システム
ゲーム中の特定イベントで、テンキー入力画面が表示されます。
方向キーで画面上のカーソルを移動し、○ボタンを押して入力を実行します。
「CLEAR」、もしくは×ボタンで入力した数値の末尾から
1文字ずつ削除することができます。
入力後は「OK」にカーソルを移動し、○ボタンを押してください。
入力する数値はゲーム中に何らかのヒントが存在するはずです。
また、シーンによって入力する桁数が違うので注意してください。

前代未聞の「ゲームシステム」である。まさにゼロ年代・高性能次世代家庭用ゲーム機においてのみ実現できる画期的新システム。このシステムによってゲームが10倍、100倍にも面白さが増すことはうけあいだ。非常に楽しみである

月は切り裂く ~探偵相楽恭一郎~ 通常版

月は切り裂く ~探偵相楽恭一郎~ 通常版

ゲームとは関係のない余談

ゲームシステムが訳のわかんないものになってるのは、別に最近のソフトに限った話でもないんだけど。なんだか、できの悪いバラエティ番組で三流放送作家が考えた「新企画」みたいなことになってるな。いいとも選手権的というか、マジカル頭脳パワー的というか。なんかタイトル忘れたけど、伝説的なクソゲー(RPG)だとわざわざ制限かかって他より劣ってる部分に「〜〜システム」とか名付けて特別なものに仕立て上げてたっけ。
こうなってくると、別に俺がなんか横文字並べてでっちあげても違和感なさそうだ。「オーバーサーティROジャンキーアフターヌーンブレックファーストドリップコーヒーシステム」は三十過ぎの無職男がネットゲーム依存のために昼過ぎに起床し、それゆえに目覚めと主に日が南へ昇る快晴の中、心地よく「モンカフェ」をがぶ飲み出来るというシステムです。